「疲れているし不眠だから休日は昼まで寝る」がダメな理由

不眠症持ちの人がよくやりたがるのが、

 

「日ごろからなかなか眠れなくて疲れがたまっているんだし、
せめて休日は昼までゆっくり寝ていよう」

 

という形で、休日に寝だめをするという方法です。

 

確かに、休日の寝だめで日ごろの睡眠不足を解消できるのであれば、
それがいい方法のように思えてくるのですが・・・

 

実はこれ、不眠解消法としては非常に「ダメなやり方」なんですよ。

 

「昼まで寝る」は憂うつな気分を招く!

「休日は昼まで寝る」というやり方がなぜダメなのかというと、
「たとえ昼まで寝ていても、疲れがスッキリ取れるわけではない」ということです。長く寝たわりには寝起きの意識もボンヤリしていて、「睡眠時間を長くとった分に見合うだけの疲れ・不眠解消効果がない」という結果になることのほうが多いんですよ。

 

なぜそうなるかというと、人間の体というのは「体温が下がっていく時間帯に、自然な眠気が来て深い眠りに入る」というメカニズムになっているのですが、早朝から昼にかけては、自然と体温が上昇期に入ってしまうんですよね。

 

ですから「寝やすい体温調節」とはまったく逆なので、眠りがどうしても浅くなり、熟睡ができない状態になるのです。だから、時間を使うわりに疲労回復効果が得られない睡眠になるわけですね。

 

そしてさらに、休日の午前中をダラダラと寝過ごしただけで終えてしまった、という事実が、憂うつな気持ちを招きやすいという、大きなデメリットもあるのです。せっかくの休みが、もう残り半日しか使えない、というのは「休んだんだからいいじゃないか」と割り切ろうとしても、なかなかそうは行かないものなんですよ。

 

休日の寝だめは睡眠リズムも崩す

休日の「昼までの寝だめ」がダメな理由はもうひとつ、「睡眠リズムを根本から崩してしまう」というのもあります。いくら浅い眠りとは言え、休日昼までダラダラと寝ていたら、その日の夜は、いつもの時間に寝つくことができないでしょう。

 

これは当たり前の話で、起床から就寝までの時間が短いと、睡眠物質メラトニンの分泌が間にあわないのです。

 

メラトニンの分泌が始まるのは起床後14〜15時間後ぐらいで、
しかも眠気がでてくるほどにメラトニンが増えるまでにはさらに2時間以上はかかると言われていますから、
もし午後1時までダラダラ寝ていた場合、メラトニンの分泌は深夜の3時から4時ぐらいにやっとスタートし、
本来の眠気が来るのが朝5時か6時ごろ、というような状態になるわけです

 

もちろん、それより前に無理にでも寝床について、ウトウトとでも眠るでしょうが、その睡眠の質は最悪のものになってしまいますので、結局休み明けには、「昨日の休日に、せっかくあんなに寝だめしたのに、結局ゆうべ眠れなくてつらい」という状態を招いてしまい、それがまたストレスとなって心を疲れさせてしまうのです。

 

休前日朝の早起きのススメ

では、どうすればいいのかというと・・・まず、休前日は夜更かしするのではなく、むしろいつもより早く寝たほうがいいでしょう。早寝でスムーズに寝つけるようにするためには、できれば休前日は、朝にいつもより30分早起きして用事をこなし、そして夜にいつもより1時間早く寝る、というスタイルにするのがおすすめです。

 

そして休日は、平日の起床時間より1時間だけ遅く起きましょう。
この程度の時間なら、夜の寝つきにそれほど悪影響を与える心配はありません。

 

「せっかくの休日だからもっと寝ていたい」という人でも、平日より2時間遅めの起床をリミットとするべきです。これ以上遅く起きると、ほぼ確実に夜の睡眠に悪影響が出てしまいますよ。